明神山大海原のみち
明神山大海原のみち
福井から竹林の広がる山間を行くと山に囲まれた小さな集落の船頭ケ谷に出ます。のどかなたたずまいの農道を谷に沿って登るとやがて橘湾が広がり発電所の煙突が見え後方に津乃峰山が見えます。
峠にさしかかると眼下には太平洋が広がり水平線が円弧になっているのがわかります。さらに明神山へ向かうと、数基の無線中継所が建ち並んでいます。どこまでも続くウバメガシの樹林を登ると石垣をめぐらした明神山の頂上に到着します。蒲生田岬へ続く半島と阿部、由岐の海岸線から遥か室戸岬まで続く海岸の大パノラマが広がっています。ウバメガシ、ヤブツバキなどの樹林を通って阿部の町に着きます。
明神山大海原のみち(9.3km)
撮影ポイント
認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイントで申請者自身を入れた写真を撮影してください。
近隣の観光SPOT
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明神山
室戸阿南海岸国定公園の好展望地として知られています。標高441.6mの頂上からは、東に紀伊水道を隔てて紀伊連山、北には阿南市街地、北西には剣山連峰、南西には変化に富んだ景観を誇る阿南海岸から、天候に恵まれれば室戸岬までが一望できます。山頂付近まで車が入るため訪れる観光客も多いです。山頂の峰神社は大漁の神として信仰を集めています。また、山の中腹にはウバメガシ、ツツジ、クマザサ、アセビ、ヤマツゲなど植物の種類が多く、イノシシ、ウサギ、シカなどの動物も多いです。
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室戸阿南海岸国定公園
徳島、高知の両県にまたがる海岸公園で、昭和39年に指定され、6,225haの面積をほこります。阿南市淡島海岸から高知県羽根岬にいたる延長200kmにおよぶ海岸一帯が指定地域となっており、橘湾はリアス式海岸で、たくさんの島嶼(大小さまざまな島)や陸繋島(砂州によって陸続きになった島)、あるいは洞窟などがあり多彩な風景が楽しめます。蒲生田岬から由岐、日和佐、牟岐の間は直線状の断層海岸で千羽海崖は高さ240mに達しています。また、大浜海岸のアカウミガメの産卵はよく知られています。牟岐から南は八坂八浜、水床などのキメの細かな風景に変わります。室戸岬では海岸段丘が何段もあり、アコウ、リュウビンタイなどの亜熱帯性樹林と、ウバメガシ、トベラなどの海岸植物群落が南国らしい風景を作っています。
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橘湾
南は椿半島、北は大潟の海岸に挟まれたリアス式海岸で、湾内には小勝島、高島、長島、鵜渡島、ウルメ島、姥島、弁天島など大小の島々が散在し、墨絵にも似た景勝は“阿波の松島”とも称されています。
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蒲生田岬
四国最東端の岬で、紀伊水道をはさみ和歌山県の日ノ御崎と対しています。先端には灯台がありそこからの眺望は、東の海上に伊島、前島、棚子島が浮かび、眼下には切り立った断崖層と風成樹林等がすばらしいです。このあたりの海岸は、7~8月ごろアカウミガメが産卵のため上陸することで有名で“蒲生田のアカウミガメ産卵地”として県の天然記念物に指定されています。
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阿波水軍
椿半島の先端に近い椿泊湾を望む、現在の椿泊小学校のある所に、阿波水軍の総帥森甚五兵衛代々の居城であった松鶴城跡があります。藩政時代、蜂須賀家政は森一族の強大な水軍力を高く評価し、他の軍方とは別に独立させて藩主に直属させた。阿波水軍の実力は徳川幕府内でもきわめて重視され、家康が蜂須賀を重視したのもこの水軍にあったといわれています。4代村重からは、代々甚五兵衛を名乗っています。秀吉の朝鮮侵攻による文禄の役、慶長の役、および秀吉没後の大阪の役での阿波水軍の活躍は目ざましいものがありました。慶長の役では、日本水軍の大半が大敗を喫した中で、阿波水軍のみ連戦連勝を続けその実力を遺憾なく発揮し、大阪の陣ではその軍功により家康、秀忠から感状と陣羽織を拝領しています。
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お水大師
むかし弘法大師が密教の修行をした霊地と伝えられ、海上安全の神として海に働く人たちの参拝がたえません。社地は南方眼下に太平洋、南西に景勝地の鹿の首岬を望む標高50mの高台にあり、社殿わきの岩間から2条の滝となって海に注ぐ清水は霊水として信仰を集めています。