国分・唐子浜を行くみち
国分・唐子浜を行くみち
標高約300mの高台にある四国霊場第58番仙遊寺から第59番国分寺を通って唐子浜まで向かう、田園風景を歩くコースです。仙遊寺の境内から階段を降りた後、山道に入ってしばらくすると眼下に今治平野が見え、坂を下り切ると田園風景が広がっています。のどかな風景の中を歩き続けると、多くの文化財があり、かつて伊予の国府があった歴史を感じるパワースポットの第59番国分寺に着きます。終点の近くの小高い丘には今治藩主の墓があり、そこから瀬戸内海を望むと日本の渚100選に選ばれた唐子浜の絶景が見えます。
国分・唐子浜を行くみち(8.1km)
撮影ポイント
認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイントで申請者自身を入れた写真を撮影してください。
近隣の観光SPOT
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第58番仙遊寺(せんゆうじ)
境内は、山号になっている作礼山の山頂近い標高300mの高台にあり、今治の市街地が眼下に望めます。その先には瀬戸内海に浮かぶ島々、さらには平成11年に開通した「しまなみ海道」も一望できる眺望豊かな地にあります。 仙遊寺の本尊は、天智天皇の守護菩薩であった千手観音。この観音像は、海から竜登川を上ってきた女の竜が、一刀刻むごとに三度礼拝して作り上げたといわれ、「竜女一刀三礼の作」ともいわれています。また、阿防仙人と称する僧が、ここで仙人のような生活をした後、雲のごとく姿を消してしまったことから、仙遊寺の名が付けられたといわれています。
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五郎兵衛坂(ごろべえさか)
昔々、五郎兵衛さんがこの坂でころんで腰を打ち、そのときの怪我がもとで亡くなったそうで、それ以来、この坂を五郎兵衛坂と呼び、この坂を歩く時は、気を付けてゆっくり歩くようになったといわれています。この辺りは特に勾配がきついので、気を付けてください。
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階段
山道を抜けて、少しずつ見晴らしがよくなってきました。この辺りは木製の階段が整備されています。
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今治市クリーンセンター
山道を降りて、田園風景になりました。近くには今治市クリーンセンターが見えます。この辺りは交通量も少なく歩きやすい道路です。
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国分休憩所(こくぶきゅうけいしょ)
国分休憩所までやってきました。この休憩地にはベンチがあります。次の目的地、国分寺まではもう少しです。
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第59番国分寺(こくぶんじ)
聖武天皇の時代、五穀豊穣・国家鎮護のために、国ごとに建立された国分寺。伊予の国の国分寺の本尊は薬師如来。かつては壮大な伽藍を誇っていましたが、数回の兵火で焼かれ、現在のものとなっています。いまの本堂は寛政元年に再建されたもので、大師堂、庫裡(くり)、書院などが並びます。境内のお大師さんと握手して、願い事を一つしましょう。お大師さんも忙しいので、あれもこれもはいけません。
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脇屋義助公廟堂(わきやよしすけこうびょうどう)
脇屋義助(わきやよしすけ)は、鎌倉時代末期から南北朝時代初期の武将。新田義貞の弟。兄の義貞に従い鎌倉幕府の倒幕に寄与するとともに、兄の死後は南朝軍の大将の一人として北陸・四国を転戦しましたが、今治で病に倒れ、国分寺で急逝しました。現在の廟堂は寛永年間に再建されたものです。
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今治藩主の墓(いまばりはんしゅのはか)
今治藩主の墓は今治街道(旧国道196号、現県道38号)沿いにある小高い丘にあります。県道沿いに道標があり、そこから参道を登ると墓所があります。墓所には、県指定の史跡、今治藩主、初代久松定房、3代定陳、4代定基の三基の大きな宝篋印塔があり綺麗に整備されています。
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唐子浜(からこはま)
今治藩主の墓からは唐子浜をはじめ、遠くは瀬戸内しまなみ海道や石鎚山が見えます。唐子浜は日本の渚100選にも選ばれた白砂青松の美しい海岸です。夏には多くの海水浴客で賑わっています。