61番香園寺へのみち
61番香園寺へのみち
このコースは、標高750mの第60番札所横峰寺から尾根沿いに下り、第61番札所香園寺を目指します。大谷池付近までは人里離れた山道ですが、その後は、小松の田園風景の中の住宅街を通る11.6kmのコースです。
61番香園寺へのみち(11.6km)
撮影ポイント
認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイントで申請者自身を入れた写真を撮影してください。
近隣の観光SPOT
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林道との分岐点(りんどうとのぶんきてん)
第60番札所横峰寺から1.2km歩いたところから、林道と分かれて山道に入ります。ここからは尾根沿いにアップダウンを繰り返し、5.7km先の香園寺奥の院を目指します。
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尾根沿いの道(おねぞいのみち)
杉林の中の整備された道は快適です。時おり、西条の山並みが顔をのぞかせます。道中は長いので、ベンチでゆっくり休憩しましょう。
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通行止め
以前は、四国のみちと遍路道がここで分かれていたようですが、平成26年(2014)頃、四国のみちが通行できなくなったことから、バリケードで封鎖されています。古い地図をお持ちの方はご注意下さい。今では四国のみちと遍路道が同じルートになっていますので、遍路道の案内に従って下さい。
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駐車場
山道を下ってくると舗装道に出てきました。ここには10台くらいの駐車場があります。ここから香園寺奥の院までは1km余りです。
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香園寺奥の院(こうおんじおくのいん)
香園寺奥の院は昭和8年(1933)創設、本尊は不動明王。この奥の院から更に進むと、小さな滝「白滝」があります。ここは、滝に打たれて修行に励む修験の場であるとともに、紅葉の名所としても有名で、紅葉のシーズンになると、渓流に沿う参道は散策を楽しむ多くの人々で賑わいます。
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大谷池(おおたにいけ)
大谷池は、大正の初め頃、灌漑用水に窮乏していた状況を解消するため、大正9年(1920)に築造された県内3番目の大きさを誇るため池です。その後、年月の経過とともに老朽化が進んだことから、平成12〜19年度(2000〜2007年度)に改修工事が行われました。遊歩道を使って堤の下に降りると、平成19年(2007)まで使われていたレンガ製の樋門を見ることができます。この樋門は土木学会の「日本の近代土木遺産」に登録されています。
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第61番札所香園寺(だい61ばんふだしょ こうおんじ)
第61番札所香園寺は、用明天皇(ようめいてんのう585~587)の病気平癒を祈って聖徳太子が創建したと伝えられています。弘法大師が四国巡錫のとき、この寺の麓にさしかかった際、一人の女性が難産で苦しんでいるのを見かけ、祈祷したところ、無事男の子を出産したといいます。そこで、弘法大師が「安産、子育て、身代わり、女人成仏」の四誓願と祈祷の秘法を寺に伝えたそうです。このため、本尊は大日如来ですが、脇仏の子安大師に安産、子育てに関する信仰が集まっており、戌の日には多くの人々が安産祈願で参拝に訪れます。本堂と大師堂を兼ねた近代的な大聖堂に多くの人が驚きます。
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第62番札所宝寿寺(だい62ばんふだしょ ほうじゅじ)
天平年間、聖武天皇(724~749)により建立されたこの寺は、その後、弘法大師が光明皇后(こうみょうこうごう)になぞらえ十一面観音菩薩を刻んで本尊とし、宝寿寺と名付けられました。それ以来、安産の観音様として信仰を集めています。