四万十川から布浦へのみち
四万十川から布浦へのみち
四万十川河口の南岸にある初崎船着場を起点に、四万十市から土佐清水市までの14.9kmの海岸回りのコース。この道を歩いた方々は、初崎船着場で海と見間違うぐらい大きな(広い)四万十川に驚嘆され、東に約2km離れたところにある大文字山は、全国でも珍しい「大文字焼き」を行っていることに、またもや驚かれることでしょう。歩みを進めて行くとアカウミガメの産卵地として知られている「大名鹿(おおなしし)の浜」が現れ、「大名鹿の浜」を超えると山間部ルートが多くなり、やがて土佐清水市に入ります。布崎分岐で左にいくと「布崎休憩所」へ、右に行き太平洋を見ながら歩けば今回の最終地である布浦に到着します。
四万十川から布浦へのみち(13.9km)
撮影ポイント
認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイントで申請者自身を入れた写真を撮影してください。
近隣の観光SPOT
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四万十川
「日本最後の清流」と言われる四万十川は、四国山地の不入山(いらずやま)に源を発し、太平洋へと注ぐ延長196kmの大河で、その清流は淡水魚の宝庫としても知られている。また流域の80%は森林で占められ野鳥やトンボの生息地でもある。河口は海水と淡水が交わる「汽水」と呼ばれ、日本三大怪魚として知られている「アカメ」が生息している。名前の由来は、暗闇で光が反射した際、目が赤く光ることからきている。アカメは、体長1m以上、体重30キロ以上に達する。全国でも高知県と宮崎県の一部で見られるのみで、そのミステリアスな生態も人気の秘密と言われる。
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初崎の渡し
「初崎の渡し」は、四万十川の対岸にある下田まで運航されている渡し船の発着所である。四万十川上流に橋が架かるなどにより利用客が激減し平成17年に廃止が決まったものの、平成21年「下田の渡し保存会」により復活し、現在に至っている。
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大文字の送り火
初崎発着場から東方には、山の中腹の草木を大の字形に掘り、そこに地区の各戸から集めた松明を配して焚火を行う「大の字山(地元での呼び名)」がある。(これを「大文字の送り火」という。)いわれは、約500年前、応仁の乱を逃れて中村に下った一条教房の息子、房家が教房と祖父兼良の精霊を慰め、京都を懐かしんで始めたと言われている。全国では、京都とここ中村だけの珍しい行事で「一条公ゆかりの火」として大勢の見物客の目を楽しませ、夏の終わりを告げる風物詩となっている。
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大名鹿(おおなしし)の浜
この浜では、2021年にはゼロだったアカウミガメの産卵が、2022年には延べ5匹のウミガメが上陸、500個以上の産卵が確認された場所で、地元の有志により清掃等を行い産卵場所の保全に努めている。ウミガメが上陸するほど綺麗な浜であるが、離岸流があるため「遊泳危険」の注意看板がある。