愛媛県 四国のみちガイド

山里のへんろみち

山里のへんろみち

このコースは、畑野川バス停を起点に第45番札所岩屋寺を目指し、来た道を引き返して戻る、「打ち戻り」といわれる珍しいお遍路の巡拝コースとなっています。また、八丁坂入口休憩地から岩屋寺山門までの多くの区間には、丁石や遍路墓が点在し、古道の景観をとどめていることから、国指定史跡伊予遍路道(岩屋寺道)に指定されており、このルートは、「環1旧宿毛街道のみち」、「環20四国一番の難所・横峰寺へのみち」等と並び、愛媛県内を代表する昔ながらの趣のある四国のみち(へんろみち)です。途中、岩屋寺や古岩屋の奇岩をはじめ、原生林が多くみられるトチの樹林など、自然の偉大さを感じさせてくれる唯一無二のコースです。

山里のへんろみち(10.5km)

※下記表はスクロールしてご覧ください。

撮影ポイント

古岩屋【解説板】

認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイントで申請者自身を入れた写真を撮影してください。

近隣の観光SPOT

  • 1
    畑野川バス停

    ここから県道を東に進みます。西に向かえば第44番札所大宝寺、第46番札所浄瑠璃寺方面に、南に向かえば四国カルストルートになります。この周辺には、遍路宿が数軒あります。

  • 2
    高原ゴルフ倶楽部入口休憩地

    ここにはベンチがあり、隣接してお遍路休憩所もあります。これから迎える山道に備えて十分休憩しておきましょう。

  • 3
    八丁坂入口休憩地

    ベンチと案内板があります。ここからの坂道を八丁坂といい、昔の人は、急なこの延長2,800mの坂道を修行のへんろみちとして選びました。弘法大師が開かれた岩屋寺は、霊場中最も修行に適した場所であることから、岩屋寺への参道は峻険な修行道として八丁坂を登ったといわれています。このため、八丁坂を経由し、奥の山門を通って岩屋寺を参拝するのが正規ルートとされています。

  • 4
    八丁坂

    八丁坂は、入口から頂上までの0.6kmの区間で標高差150mを一気に登る難所ですが、昔の趣を残した風情溢れるへんろみちで、きちんと整備されています。通る誰もが「厳しい」と言う坂ですので、きっとご利益があるはず。

  • 5
    八丁坂頂上休憩地

    ここには、昔、茶店があったそうです。今は、延享5年(1748)に地元の方々が、この道こそ本来のコースであることを示そうとの意気込みを持って建てた「遍照金剛」と彫った大石碑が建っています。

  • 6
    逼割禅定(せりわりぜんじょう)

    大師堂の奥の山門から、さらに山道を進むと弘法大師ゆかりの行場、逼割禅定が岩壁に今も残ります。巨石を真っ二つに割ったような狭路を抜け、絶壁と鎖とはしごで登った先に白山権現(はくさんごんげん)をお祀りしています。山頂からは石鎚山をはじめ、周囲の山々を見渡す大パノラマが広がります。

  • 7
    第45番札所岩屋寺

    弘仁6年(815)、弘法大師によって創建され、元は、第44番札所大宝寺の奥の院だったそうです。海抜650mに位置し、岩屋寺の寺名が示すとおり、大自然との一体感を味わえる霊場です。四国八十八ヶ所の中でも唯一車で横付けできないことでも有名で、ここで味わう静けさは「空気が違う」と誰もが感じる、霊気ただよう特別な場所です。

  • 8
    トチの樹林

    推定樹齢数百年のトチ100本以上を数える原生林が海抜600m余の標高で見られるのは珍しいとされ、「日本の自然100選」に選ばれています。樹幹の着生植物、下草のシダ類等は種類も豊富で、植物の一大宝庫をなしています。樹林の中は木陰で、川のせせらぎも聞こえます。

  • 9
    古岩屋

    約2,000万年前の地層が残る礫岩峰が見事な国指定の名勝で、長年の水の浸食によりむき出しになった礫岩には無数の穴があり、そのことから古岩屋と呼ばれるようになったと言われています。秋には紅葉が岩の周辺を彩り、壮大な礫岩峰と紅葉のコントラストが見事です。

  • 10
    国民宿舎古岩屋荘

    国民宿舎古岩屋荘は、国指定の名勝古岩屋の奇岩と緑豊かな自然に囲まれたお宿です。旅の疲れを癒す天然温泉は一般の方も利用可能です。ここから山道に進めば、八丁坂入口休憩地で来た道に戻ります。

四国のみち踏破記念制度

県内コースの踏破
この制度は、一つの県の四国のみち全コースを踏破した方に認定証を交付するものです。
認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイント(撮影ポイント マーク)で申請者自身を入れた写真を撮影し、全コースの写真が揃ったら、それぞれの写真にコースの感想など簡単なメモを付けて住所、氏名、年齢、各コースの撮影年月日を明記のうえ、そのコースがある県の担当課に提出してください。
審査のうえ、県内コースの踏破認定証を交付します。
四国全コースの踏破
四県の全コースを踏破した方は、四県分の認定証をいずれかの県に提出してください。
審査の上、四国全コースの踏破認定証を交付します。

各県担当課へのお問い合わせはこちら ▶ 愛媛県 / 香川県 / 徳島県 / 高知県