楢原山へのみち
楢原山へのみち
このコースは、蒼社川本流とその支流の木地川に挟まれた、高縄山系の中央部にある標高1,041mの楢原山(ならばらさん)を目指す9.4kmのルートです。楢原山は、長慶天皇の伝説と牛馬の神様の信仰を集めた山としても周知され、四国百名山にも選ばれています。静寂に包まれた自然林の間から鳥の鳴き声も聞こえてきます。子持ち杉は見るものを圧倒します。せっかくですので、奈良原神社でお参りしましょう。山頂までの高低差は約600mある険しい山道で、途中、水分や食料を補給するところもありませんので、万全の態勢で挑みましょう。
楢原山へのみち(9.4km)
撮影ポイント
認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイントで申請者自身を入れた写真を撮影してください。
近隣の観光SPOT
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起点 木地
ここが出発の拠点で、目印となる案内板と砂防堰堤があります。ここから400mほど今治市道を上流方向に進みます。なお、この今治市道は、平成9年(1997)に水ヶ峠トンネルが開通するまでは国道でした。
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龍岡木地登山道口
ここから楢原山山頂をめざします。木の隙間から川面を見るとこれから渡る小さな橋が見えます。標識に従って一度下り、見えた橋を渡って蒼社川を越えます。なお、登山道入口のこの標識は見落としやすく、少し上流にある、車が通れる橋に気を取られがちですが、その橋を渡ると行き過ぎですので、ご注意下さい。
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登山道(木地側)
一帯は奥道後玉川県立自然公園に指定されており、きれいに間伐された林の中には整備された階段が続きます。山頂が近くなるとブナ、杉、モミ、ツガ、アサガラ、カエデ類など大木が多く、静寂に包まれた自然林の間から、時おりキツツキの声も聞こえてきます。なお、木地側の登山道は階段が整備されているものの、落葉で階段が埋まっているような状態で滑りやすくなっていますので、ご注意下さい。
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三角点
登山道を登ってくると、道沿いに小さなお地蔵さんがあり、そこから少し離れた林の中に標高783.3mの四等三角点があります。
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子持ち杉
山頂の手前に、樹齢約400年、目通り8mの巨木、愛媛県指定天然記念物の「2代目子持ち杉」があります。その姿は見るものを圧倒します。樹幹や根本には瘤やくぼみがあり、古くから子供のほしい婦人がこの木に願をかけ子宝が授かる、あるいは、くぼみにたまった水を持ち帰り乳房につけてお願いすると、乳の出がよくなり子供が元気に育つと言われ、「乳杉」の名もあり神木として崇められてきました。
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奈良原神社
楢原山山頂にある奈良原神社は、昔、奈良原権現と呼ばれ、牛馬を守る神として信仰されていました。南北朝時代に長慶天皇が戦争に敗れ、牛に乗って楢原山深く逃げ延びた伝説が残っています。また、奈良原神社経塚からは、銅宝塔をはじめとする平安時代の貴重な遺物が発見され国宝に指定されています。
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登山道(上木地側)
上木地側の登山道には階段が整備されておらず、坂道に杉の枝などが積もって足元が滑りやすくなっていますので、ご注意下さい。
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上木地登山口
登山口には目印になる案内板、石柱、指導標があります。ここからは木地川に沿って今治市道を進みます。木地川は、「えひめ自然100選」にも選ばれている透明度の高いとてもきれいな清流で、下流には鈍川温泉郷があります。
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終点 下木地
終点の下木地に着きました。ここには「つりぼり鈍川VILLAGE」があり、手軽に誰でも川釣り体験ができます。夏には川遊びもできるので多くの人が訪れます。