天狗高原へのみち

天狗高原へのみち
高知県における「四国のみち」の終点コースです。秋葉口を起点に、仁淀川町から津野町まで、天狗高原を目指す延長15.6kmの山岳コースです。白ザレからの道中は山林となり、山の緑や川のせせらぎを感じることができます。夏場は涼しいですが、冬には雪が降るため、寒さ対策をお忘れ無く。歩みを進めると、突如現れる大地の割れ目「大引割・小引割」があります。割れ目に降り注ぐ太陽の光は、とても神秘的であり、昭和61年に国の天然記念物に指定されています。山林を抜けると、天狗高原が広がっており、一面の草原には石灰岩が点在し、日本でも数少ないカルスト地形を見ることができます。
天狗高原へのみち(15.6km)
撮影ポイント
認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイントで申請者自身を入れた写真を撮影してください。
近隣の観光SPOT
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1岩屋川渓谷
仁淀川の支流岩屋川渓谷は、奇岩、巨石に老松や紅葉などが映え、岩間を流れる清流は滝となり淵となって大自然の造形美を見せてくれる。駐車場、遊歩道が整備されているため、アクセスしやすい所も魅力的だ。
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2秋葉神社
秋葉神社は、「火産霊命(ほぶすなのみこと)」を祀り、防火の信仰がある。平家の落武者佐藤清岩が遠州秋葉山から勧請して岩屋で祀ったのが始まりで、その後、法泉寺関所番市川家で祀られてきた。寛政6年(1794)に、現在の秋葉神社に祀られるようになった際、毎年神社にゆかりのある岩屋神社、市川家、法泉寺、中越家に御神幸を行うようになり、それが現在の秋葉まつりになっている。祭りは、2月11日に行われており、長さ7m、重さ8kgの毛やりを投げあう「鳥毛ひねり」は圧巻である。また、秋葉まつりは、土佐三大祭りに数えられ、高知県保護無形民俗文化財にも指定されている。
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3春日神社
春日神社は、延喜年間(901~923年)に大和国、春日山(現在の奈良県)の春日神社より勧請し私祭をなしていたが、崇拝者が多くなり、元和2年(1616年)社殿を造営し春日五社大明神を祭った。現在の社殿は、文化8年(1811年)に造営し、明治3年(1870年)に郷社となる。春日神社前にある春日公園は、別枝上地区の人たちの憩いの場として昭和28年(1953年)に完成したもので、四季折々の景色が感じられる。
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4ヒメシャラ林
ヒメシャラは、サルスベリに似たツバキ科の木で、この地域では、「あかた」と呼ばれており、梅雨時期に白い花を咲かす。ヒメシャラの並木道は、四季を通じて多くの人々を楽しませている。
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5大引割・小引割
天狗の森と鳥形山のほぼ中間地点、海抜1100メートルに位置し、白木谷層群(古生代二畳紀)に属する赤色及び赤褐色のチャート(硅石)にできた2本の亀裂である。大引割は長さ80m、幅3~8m、深さ30mの大亀裂、小引割は長さ100m、幅1.5~5m、深さ20m、2つの亀裂が30mの間隔で東西に走っている。昭和61年(1936年)に国の天然記念物に指定されている。
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6天狗高原
天狗高原は、津野町北端、海抜1485mの天狗の森をピークにゆるやかな起伏をみせて広がる高原である。一面の草原に、石灰岩が点在し、日本でも数少ないカルスト地形を見ることができる。また、日本3大カルストの1つとしても数えられる。ヒメユリやヤマシャクナゲなどの高山植物も豊富であり、多くの植物愛好家たちから愛されている。「星ふるヴィレッジTENGU」では、宿泊やプラネタリウムなどが、向かいにある「カルストテラス」では自然学習体験が楽しめる。天気が良ければ、太平洋が眺望でき、室戸岬や足摺岬も望めるかも。