モモイロサンゴのみち
モモイロサンゴのみち
このコースは下川口を起点として土佐サンゴ発祥の地・小才角に至る海岸コースで、月山へのみちへと続いています。足摺サニーロード(国道321号)を歯朶浦、貝ノ川、大津へと進むとやがて西の足摺岬といわれる叶崎海岸が見えてきます。叶崎の切り立った断崖の連なり、見事な海蝕洞窟や岩礁に波が砕ける景観は、俳人・河東碧悟桐が「叶崎海岸を見ずして土佐風景を見たとはいえない」と言ったと伝えられています。昔、この付近の海中からは良質なモモイロサンゴが採取されたといわれています。終点の小才角ではサンゴ採取の発祥地を記念して作られたサンゴを抱いた少女の像が広い海を見つめています。
モモイロサンゴのみち(8.6km)
撮影ポイント
認定証を希望する方は、各コースの定められた撮影ポイントで申請者自身を入れた写真を撮影してください。
近隣の観光SPOT
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叶崎
国道321号線を竜串から大月町へ向かう途中に、切り立った断崖の上に白亜の灯台が見えます。この灯台は明治44年に建設され、光源は様々な改修をうけましたが、 外観は建設当初のままで現在でも使われている貴重な灯台です。「叶崎海岸を見ずして土佐風景を見たとはいえない」と俳人碧悟桐のいった西の足摺岬といわれる叶崎海岸は、陸地が海にせまり切り立った断崖が連なり、見事な海蝕洞窟、カメが海からはい上がってくるような岩など、岩礁を青い太平洋にちりばめ、金波銀波の砕ける様は、東洋的な滋味あふれんばかりの風景です。
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土佐サンゴ発祥の地
ここ月灘沖を含めた渭南海岸の海中には、江戸時代から宝石サンゴがあることが知られていました。一人の漁師が桃色サンゴを釣り上げた偶然が、日本サンゴ史の始まりとされています。土佐藩では厳重に採取を禁止し、その所在を口にすることを固く禁じていました。このことは今なお残る童唄(小才角で唄いつがれてきた唄)
お月さんももいろ だれんいうた あまんいうた あまのくちひきさけ
に、伺い知ることができます。この唄は口をとざされた漁師や子供たちによって唄いつがれたもので、ここ小才角はこの唄の故郷です。明治維新後、この禁令は解かれ、明治6年(1873年)にこの付近の海域ではじめてサンゴ船による採取が行なわれるようになると、サンゴ漁は急速に発展しました。明治20年代には700隻もの採取船が出漁し、他県からも多数の船が沖の島周辺に来て採取していました。その結果、桃色サンゴや赤サンゴは減少し、この地域での採取は少なくなりました。当地方では今もなお、宝石サンゴの加工が行われています。